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定番で人気の『物販店』
ブランドショップ(路面店)
ブランドショップ(路面店)
―海外ブランドの夢、日本の職人技で実現―
海外ブランドが日本初出店を果たすとき、その店舗デザインには特別な意味がある。本国のデザイナーが描いたビジョンを忠実に再現しながらも、日本市場に適した形へと昇華させる。そんな挑戦が、このバッグブランドショップのプロジェクトだった。
スケルトン状態のテナントからのスタート。デザインの鍵となったのは、ブランドが大切にする「曲線美」。しかし、当初のデザイン案をそのまま実現するには、施工の難易度、コスト、さらには法規制の壁が立ちはだかっていた。
そこで、日本の職人たちの技術と設計チームの知恵を結集し、曲線的な内装造作を可能にする独自の手法を採用。見た目の美しさを損なわず、かつコストを抑えた設計へとリアレンジ。日本流の細やかな設計アプローチと、職人たちの精緻な仕事が融合し、最終的にはブランド本国のデザイナーも驚く仕上がりとなった。
ただの店舗ではなく、ブランドの〝顔〟となる空間づくり。その責任の重さとプレッシャーの中で生まれたこの空間は、今、日本の街角でひときわ洗練された輝きを放っている。
【基本データ】
■工事種別:改装(スケルトン状態から)
■面積:約10坪
https://archiconcierge.jp/shop/lp5/
ブランドショップ(百貨店)
ブランドショップ(百貨店)
ーひと目惚れは、空間から始まるー
オープン初日の朝、誰よりも早く店の前に立っていたのは、ひとりの女性でした。
バッグのデザインに一目惚れしたと話す彼女は、実は数ヶ月前に放送された海外ドラマのファン。
ヒロインがドラマの中で身に着けていたあのバッグ。巷で話題沸騰のブランドが、ついに関西初上陸となったのです。
デザインのキーワードは「大人の気品」。
展示数をあえて絞り、ひとつひとつのアイテムに「選ばれし一点」としての物語を与える空間構成を目指しました。
什器はあくまで引き立て役。光と影が織りなすリズムが、アクセサリーの質感をそっと際立たせます。店舗前を通る人が、足を止め、思わず引き寄せられてしまうような“気配”をどうつくるか。
設計の過程では、照明の角度、壁面の素材、ロゴのサイズにいたるまで、徹底的に検証を重ねました。
結果として、売場面積は決して広くないにもかかわらず、お客様の滞在時間を延ばすことに成功しました。
単なる物販スペースではなく、「ブランドの世界に一歩足を踏み入れた」という実感を与える空間づくりが叶いました。ひとつのバッグから始まる物語に、空間が静かに寄り添う。
そんな想いで設計した一例です。
【基本データ】
■工事種別:改装(百貨店売場の1区画)
■面積:約4坪
https://archiconcierge.jp/shop/lp5/
コスメショップ(百貨店)
コスメショップ(百貨店)
―百貨店の中に、新たな輝きを―
リニューアル前、このコスメショップの空間は、長年の使用による劣化が目立ち、什器も統一感に欠けていました。しかし、ブランドの世界観を損なうことなく、限られた予算の中でどこまで洗練された空間にできるかが課題でした。
そこで、什器をすべて新調するのではなく、既存の什器を活かしながら新たな表情を加える手法を採用。特に中央の丸型什器は、もともと別の店舗で使用されていたものを、丁寧に化粧直しすることで再利用。新品と見違えるほどの仕上がりになりました。
什器の木目の色をコンセプトごとに変えることで、ゾーニングを自然に演出し、来店客が迷わず商品を手に取れる工夫もプラス。什器自体の存在感を抑えながらも、商品が引き立つデザインに仕上げました。
まるでコスメで美しく変身するように、空間もリフレッシュ。限られた条件の中でも、アイデアと工夫で生まれ変わることができる。そんな可能性を感じられるプロジェクトとなりました。
【基本データ】
■工事種別:改装(百貨店売場の1区画)
■面積:約7坪
https://archiconcierge.jp/shop/20211106131703/
デリカショップ(ホテル)
デリカショップ(ホテル)
ー三つ星の中の一つの“違和感”を消すためにー
格式あるラグジュアリーホテルの一角に、そのスペースはありました。
ロビーには静謐な時間が流れ、客室フロアは重厚な気品に満ちている。けれど、唯一その“デリカコーナー”だけが、どこか場違いな空気をまとっていました。ホテルの格とは釣り合わない雑多な什器、気まぐれな陳列、導線を妨げるレイアウト。まるで「とりあえず置かれた売店」のような印象でした。
「泊まる前にちょっとだけ買いたい」「朝、部屋で軽く食べたい」そんな利用者の心理と動線が、ここではまったく考慮されていなかったのです。
私たちがまず行ったのは、“滞在者の行動分析”でした。
チェックインからエレベーターまでの動き。朝の支度をする宿泊者のリズム。手に取りやすい商品とは、どんな配置か。どこに目線が向くのか。そして「思わず買ってしまう」のは、どんなタイミングか。
データではなく、現場と身体感覚に基づくインサイト。これに沿って、導線の邪魔になっていた冷蔵ケースを移動し、あえて視線の流れに“たまり”をつくる陳列を設計。高級感ある間接照明と、素材の質感を引き立てるディスプレイで、空間の印象を刷新しました。
「ここ、いつの間に変わったの?」と気づかれない程度に、けれど、確実に“選ばれる場所”へ。
目指したのは、ホテルの格式にふさわしい“静かな高揚感”を生む売り場です。
【基本データ】
■工事種別:改装(ホテルの1区画)
■面積:約34坪
https://archiconcierge.jp/shop/20250430091316/
パン屋
パン屋
ーパンの味は、空間の記憶で深まるー
夫婦で焼き続けてきた、素材にこだわったパン。
大切にしてきたのは、飾らず、まっすぐに、粉と水と塩だけで味わいを伝えること。
そんな想いを包み込む店舗空間が必要でした。
「惣菜パンや甘いパンじゃなくて、素材のパンだけで勝負したい」
開業前、そう語ったご夫婦の目は真剣そのものでした。
設計の主軸となったのは、「引き立て役としての空間」。
パンの輪郭が映えるよう、壁面は光を柔らかく反射する白の塗り壁に。
アクセントとして使ったオーク材のカウンターと棚は、素朴さの中に温度を感じさせます。
照明は明るすぎず、パンの焼き色が最も美味しそうに見えるトーンを何度も検証しました。
内装のイメージパースが完成したときにご夫婦が小さくつぶやいた言葉が忘れられません。
「この空間なら、パンに嘘がつけないね」
朝から漂う香ばしい香りの中、ひとつひとつのパンが、まるでこの場所を待っていたように、木の棚に並んでいく様子が目に浮かびます。
【基本データ】
■工事種別:改装(スケルトン状態から)
■面積:約12坪
https://archiconcierge.jp/shop/20211214112433/
https://archiconcierge.jp/shop/20211107145247/

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営業時間:9:00~18:00
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